「うちの社員、やる気がないように見える…」「採用してもすぐ辞めてしまう」

そんな悩みを抱えていませんか?

従業員エンゲージメントの向上は、業績・定着率・職場環境すべてにプラスの影響をもたらします

本記事では、エンゲージメントの基本から、具体的な高め方、成功事例までをわかりやすく解説します

従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメントとは、「会社や仕事に対する心理的な結びつき」や「自発的に貢献したいと思う気持ち」を意味します

単なる満足度とは異なり、「やらされ感」ではなく「自ら動く」状態が理想です

エンゲージメントが高い従業員の特徴

  • 仕事に対して前向きで自律的

  • 会社の理念やビジョンに共感している

  • 職場内の人間関係が良好

  • 課題に対して主体的に取り組む

このような従業員が増えることで、企業は自然と活性化します

エンゲージメントが低いことで起こる問題

エンゲージメントが低いと、以下のような問題が発生します

  • 離職率の上昇

  • 生産性・サービス品質の低下

  • クレームやミスの増加

  • 職場の士気の低下

厚生労働省の調査によると、エンゲージメントの高い企業は、低い企業と比べて生産性が約30%高いという結果も出ています

中小企業が実践できるエンゲージメント向上の施策

限られた予算や人材の中でも、工夫次第でできる施策はたくさんあります

1. ビジョン・理念の共有

理由:方向性が見えることで、自分の仕事の意義を理解しやすくなります

具体例:朝礼で経営者の思いやビジョンを伝える、理念カードを配布する、経営計画発表会を年1回開催する

2. 定期的なフィードバック

理由:頑張りを見てもらえているという実感が、仕事のやる気につながります

具体例:月1回の1on1ミーティングで上司と目標や課題を確認、サンクスカードを導入して感謝を伝える文化をつくる

3. 社内コミュニケーションの活性化

理由:人間関係の良さはエンゲージメントに大きく影響します

具体例:チームランチの費用補助、誕生日のお祝い、社内チャットでの雑談ルーム設置など

4. 成長実感の提供

理由:自分の成長が感じられることで、会社への信頼が高まります

具体例:月次スキルアップワークショップの開催、先輩社員による社内勉強会、外部研修への参加支援など

5. 働きやすさの改善

理由:柔軟な働き方や福利厚生は、心の余裕を生み、エンゲージメント向上につながります

具体例:有休取得率の向上、時差出勤制度の導入、業務マニュアルの整備による属人化解消など

エンゲージメント向上の成功事例

ケーススタディ:製造業のU社

U社では、エンゲージメント調査で「会社の方向性が不明瞭」との声が多く寄せられました

そこで、毎月の朝礼で経営者が自社のミッションや市場動向を10分解説する施策を実施

さらに、1on1面談を全従業員に対して実施し、フィードバックを重視したマネジメントへ移行

結果として、離職率が1年で40%減少し、生産性は前年比15%向上しました

実施のポイントと注意点

  • やりっぱなしにしない:アンケートを取るだけで満足してはいけません。改善まで落とし込むことが大切です

  • 無理に盛り上げない:表面的なイベントだけでは、逆に冷める原因になります。小さな信頼構築の積み重ねが効果的です

  • 経営層の巻き込み:現場任せにせず、トップが真剣に関与することが成功のカギです

まとめ

従業員エンゲージメントの向上は、特別な予算や大規模な制度がなくても、日々の工夫とマネジメントで実現できます

理念の共有、フィードバック文化、コミュニケーションの活性化、成長支援、働きやすさの改善という5つの柱を意識しながら、御社ならではの取り組みを積み重ねてください

忙しいマネージャーの皆さま

「人が育ち、定着する組織」づくりは、今日から始められます